先日5月15日、女子体操のNHK杯が行われ、オリンピック内定選手が決定しました。
体操競技は日本が比較的得意とする種目であり、過去にもメダルを獲得した選手を輩出しています。
そんな体操競技にも、昨今問題となっているアスリートに対する盗撮被害などの現状を踏まえ、対策が考えられているようですが、そんな中でこんなニュースが。
アスリートから声を上げるという形で、従来のレオタードに代わるユニフォームの提言がドイツの選手から出されています。
体操競技における女子選手のレオタード着用に関しては、 明確に「レオタードを着用しなければならない」という規定が見当たらなかったのですが、歴史的に「見栄えの良さ」が重視されてきたことも背景にあるようです。
- 袖はあってもなくてもよい
- 襟ぐりは鎖骨の半分以上または肩甲骨の下限を超えないこと
- 胸部までの胴体部分に関してレース地を使用する場合裏地をつけること
- 足の付け根のラインは股関節の折れ目より上であってはならない
(引用:レオタードの規定 サイトより)
などなど、レオタードの服装に関する細かな規定はあるものの、「レオタードそのもの」がどういった経緯で採用されてきたのかに関しては、不明瞭な部分もあるようで。
しかし、「伝統だから」「昔からそうだったから」という理由でレオタードに固執することはないと考えますし、SNSを通じてアスリートの側からこうした提案があることは良いことだと思っています。
winning-heroine.hatenablog.com
体操漫画といえば、アニメ化もした「ガンバ!Fly High」、最近は「ムーンランド」などがありますが、他のスポーツに比べると知名度の問題か、題材にしにくい部分はあるかと思います。
以前のエントリで紹介した「はんどすたんど!」は数少ない女子体操を題材にした作品で、個人的には非常に面白かったので3巻で完結というのは至極勿体ないと感じたものです。
(Amazonでのレビューも1~3巻まで☆5でしたし)
「体操といえばレオタード」というイメージの方もいらっしゃるでしょうが、やはり競技を行う選手が主役ですし、アスリートにとって一番演技しやすい衣装を、時代に合わせて変化していく柔軟性も大事だと思っています。
www.pixivision.net一方で、レオタードは「動きやすさ」を追求した衣装でもあり、戦隊ヒロインアニメやバトル漫画の女性キャラでも数多く取り入れられるなど、根強い人気を誇るという側面もあります。
楽園追放のアンジェラさん
ソウルワーカーのエフネルさん
FGOのマシュとか、ガンダムSEEDのミーアなどなど、考えてみると人気女性ヒロインの中にはレオタードをうまく取り入れた魅力的なキャラクターが多数登場しています。
その理由としては、やはり身体のラインが美しく見える、華が感じられる、といったことが挙げられるのだと思います。
アスリートを応援する当blogですから、体操競技の中で全身を守るボディスーツを採用していくことには当然全面的に賛成いたします。
一方で、漫画作品やアニメにおける「レオタード女子」には抗いがたい魅力があるのもまた事実。
女性の尊厳を守りつつ、その美しさを引き立てることができる社会の実現を願いつつ、レオタードの文化も守りたいblog主なのでした。
「できる できないは関係ない」「やるか やらないかです」by村上茉愛
- ◆【第3話】村上茉愛(体操) ~夢へ 殻を破れ~