日本唯一(たぶん)の女子スポーツに関連するアニメ・漫画・ゲームなどのサブカルチャー作品を紹介するブログ「Winning Heroine」へようこそ。
今回の競技別ヒロイン特集、取り上げる種目は、「テニス」。
テニスという競技の起源は、遡ると紀元前にまで行きつくともいわれています。
エジプトでは宗教的な行為のひとつとしてこのような球技が行われていた。紀元前15世紀の壁画で球を打ち合う球技を行う人々の姿が描かれたものが発見されている。
(出典:テニス-wikipedia)
さて、先日大きなニュースとなった全仏オープン。
もはや日本だけでなく、世界をまたにかけるスター選手となった大坂なおみ選手ですが、女子アスリートを応援する当blogとしては、今後の活躍を静かに見守っていこうと思っています。
日本のみならず、世間一般では「アスリートは強くなければならない」という固定観念のようなイメージがあり、『プレイヤーも一人の人間である』という事実が矮小化されてしまってはいないでしょうか。
大坂選手だけでなく、これまでイップスや様々な困難に悩まされてきたアスリートの方たちが、精神的なケアやサポートを受けたりする機会が十分に与えられてきたでしょうか?
アスリートはスーパーマンではありません。
時に悩み、傷つき、苦しむこともあります。
これをきっかけに、アスリートのおかれている環境などについて、社会がもっと理解を深めていくことができればいいと思っています。
前回の競技別エントリでは「陸上部ヒロイン」を特集しましたが、今回は「テニスヒロイン」にスポットを当ててみたいと思います。
winning-heroine.hatenablog.com
【目次】
王道テニス漫画ヒロイン!
岡ひろみ&竜崎麗香
日本にテニスブームをもたらした伝説的な漫画といえば、やはり『エースをねらえ!』をおいて他にはないでしょう。
『アタックNo.1』と並んで、女子スポーツを扱った日本の漫画の金字塔ともいえるスポ根作品ですが、アニメ化されたのはblog主が生まれるよりも前の70年代前半。
日本中にテニスブームを巻き起こした作品のヒロインであったのが【岡ひろみ】。
「スポ根」漫画の王道ともいうべき、上級生からのいびりや、コーチからのスパルタ教育は、現代では「パワハラ」認定されてしまいそうですが、彼女は持ち前の根性で乗り越えていきます。
そんな彼女のプレイスタイルは、実は驚くほど地味ともいえます。
相手の打球を拾いながら粘り強く拾い続ける、ディフェンシブなベースラインプレイヤーで、コーチの鬼教育で培われたスタミナとメンタリティーを存分に発揮していきます。
さらにライバルとなる【竜崎麗香】(通称:お蝶夫人)。
プライドが高い金髪縦ロール、というお嬢様キャラのテンプレートともいえるべき存在の原点ともいえる強烈なキャラクターは、その後のサブカルチャー作品に多大なる影響を与えたといっていいでしょう。
竜崎桜乃
少年ジャンプで連載され、1999年~9年間にわたって連載され、大人気となったテニス漫画『テニスの王子様』においては、お蝶夫人と同じ苗字の【竜崎桜乃】がヒロインとして登場するのは(おそらく)偶然ではないでしょう。
彼女も『エースをねらえ!』ヒロイン【岡ひろみ】と同じく、身長は150cm台前半とかなり小柄。
残念ながら、ファン層が女性中心になってしまったためか、作中では桜乃の活躍があまり描かれなかった部分があり、彼女のテニス描写が少ないのですが…
海野幸
柔道漫画『YAWARA!』で一躍人気を博した浦沢直樹氏の次の作品であるテニス漫画『HAPPY!』。
そのヒロインはなんと、スタートからいきなり借金2億5000万円のハードモード!
高校を中退してプロテニスプレーヤーを目指すという破天荒な展開です。
ヒロイン、【海野幸】は、その名前とは裏腹に作中ではかなりアンハッピーな出来事ばかりに遭遇し、世間からはいわゆるヒール的な扱いを受けます。
故意ではないとはいえ、ラケットを投げ飛ばしたり、ジャッジに抗議したり、試合後のインタビューに応じなかったり…
しかし、そこに「人間らしさ」が垣間見えます。
アスリートをスーパーマンとしてではなく、悩みを抱えたり、葛藤を繰り返し、成長していく「一人の人間」として描ききった作者のプライドがにじむヒロイン像です。
テニスウェア×美少女
高嶺愛花
「ときメモ」を生み出したコナミの恋愛シミュレーション、『ラブプラス』の幼馴染ヒロイン、【高嶺愛花】(たかね・まなか)。
文武両道でオールマイティーな完璧ヒロイン。
ポニーテールにリボン、そこにテニスウェアが加わることによって広がる無限の可能性!
「テニス女子」のイメージにはなぜか「お嬢様」属性がつきまとうことが多いのですが、彼女もその期待に違わず実に爽やかなルックスを披露してくれます。
速水伊織&長瀬湊
PCゲームメーカー「feng」の美少女ゲーム2作には、テニス部ヒロインが登場。
『あかね色に染まる坂』のヒロイン、【長瀬湊】(ながせ・みなと)。
主人公の妹であり、家事が得意でスポーツ万能。
サイドテールにリボン+テニスウェア。控えめに言って最強である。
『青空の見える丘』ツンデレ幼馴染、【速水伊織】(はやみ・いおり)
ファミーユ学園でかつてエースだった実力者。
同一メーカーのシリーズ作品のため、長瀬湊と学園は違うものの、テニスウェアのデザインが一緒なのが熱い!
蝶モチーフの髪飾りやヘアゴムのワンポイントも可愛い。
加賀美茉莉
『ガールフレンド(仮)』のテニス部ヒロイン、【加賀美茉莉】(かがみ・まつり)。
ピンク髪+ツーサイドアップ+サンバイザー=至高!!
ノースリーブなうえ、スコートが短めなのに爽やかさが漂うテニスウェアとは不思議な衣装です。
なお、テニスの腕前は「すごい」(byテニス部後輩の【小倉愛】)とのこと。
本庄アル
『ひとりぼっちの〇〇生活』の副委員長兼残念担当、【本庄アル】(ほんしょう・ある)。
作中ではそれほどテニスシーンはなく、むしろ部活をさぼりすぎてサーブを空振りしたりプールにホームランしたり、うん、テニスあるアル。
松原穂乃花
『きんいろモザイク』のヒロイン、【松原穂乃花】(まつばら・ほのか)。右側の編み込みのリボンがトレードマーク。
ラケット色がピンクだったりと、作中での細かなおしゃれポイントも見もの。
高瀬瑞希
「葉鍵」と呼ばれ一時代を築いたPC美少女ゲームメーカー、KeyとLeaf。
そのLeafの代表作である『こみっくパーティー』に登場するメインヒロイン【高瀬瑞希】(たかせ・みずき)はテニスが得意な女の子。実は左利き。
ちなみに、『こみっくパーティー』を題材にした二次創作の同人格闘ゲーム『PARTY'S BREAKER』では、彼女がキャラクターとして操作可能で、得意なテニスが活かされています。
まだまだあるよ!女子テニス作品
そふてにっ
月刊コミックブレイドで2008年から連載されていたソフトテニス部青春コメディ。
アニメ化も達成。
てーきゅう
テニスをしないテニス漫画。こちらもアニメ化。
CHALLENGE UP!
マーガレット連載の女子テニス漫画。
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フォルト!!
人気イラストレーター「Tony」氏の原画で、2009年にCielから発売されたPCゲーム(※18禁)。
テニス部に所属する男女の恋愛を描いた作品。
おまけ
白猫テニス
『白猫プロジェクト』のスピンオフとなるスマートフォンアプリゲーム。
現在、五等分の花嫁とのコラボイベント開催中。
夏色キセキ
6話が自分の中ではアニメ史上でも非常に印象深いテニス回でした。
ブレマートン
艦船擬人化ゲーム『アズールレーン』の重巡洋艦【ブレマートン】。
大胆すぎるVネック、透けそうな薄い生地!
さすがのアメリカ艦、色々とスケールの大きさを感じるボディ♪