気がつけば5月。
大型連休も終了し、「五月病」という言葉も存在する通り、環境の変化に戸惑ったり、少し慣れてきた頃にちょっとした不調になったりする方も多いことでしょう。
そんなときは気分転換のため、ストレスをためないように、外に出て身体を動かしたり、スポーツを観戦したりすることがメンタルヘルス的観点からも推奨されております!
◆スポーツ庁 Web広報マガジン|忙しい世代の女性こそ、体を動かして気分転換!
【目次】
- もういっぽん!
- 阿波連さんははかれない@6話
- であいもん@6話
- 乙姫ダイバー
- 剣、交われば
- よなよなヨーガ
- 釣りとごはんと、恋は凪
- 美少女フィギュア@スポーツコスチューム
- ウマ娘 プリティーダービー
- 八月のシンデレラナイン
ダイジェストに入る前に、まずは男子スポーツ作品のうらやましい状況を報告。
2022年夏アニメに関する情報もちらほらと聞こえてきますが、今年の男子の部活スポーツものは非常に豊作のようです。
『Free!』や『バクテン!!』『ツルネ』『SLAM DUNK』など劇場版が相次いで上映され、『テニスの王子様』『弱虫ペダル』などTVアニメシリーズの新作も続々登場。
メジャースポーツ以外にも様々な競技がアニメ化していることも素晴らしい。
しかしながら、女子スポーツに関してはやはり作品数には恵まれない状況にあります。
それでも、今期の『BIRDIE WING』や、夏以降の『Extreme Hearts』、来年には『もういっぽん!』など、数は少ないながらも確実にタイトルは存在しているので、女子スポーツも男子に続いていただきたい、と切に願うblog主であります。
もういっぽん!
2023年1月よりTVアニメ放映が決定している、女子柔道コミックス『もういっぽん!』の第18巻が5月6日に発売。
回を追うごとに成長度が増していく青西のメンバーたちに毎回ワクワクさせられているblog主ですが、やはりアニメ化によって動いているキャラクター達を見るのも楽しみです。
女子柔道アニメとしては実に1989年の『YAWARA!』以来33年ぶりとなる久々の女子柔道ものですから、個人的にも期待度がかなり上がっておりまして。
(YAWARA!はリアルタイムではさすがに見れてませんでした)
舞台となる埼玉の[青葉西高校]に所属する個性的なキャラクター達が織りなす柔道奇譚ですが、かつての王道だった"天才主人公型作品"ではなく、等身大のヒロインを軸にしているところも現代の共感を得られやすい部分かもしれません。
勢い任せな性格で、技を繰り出す際に技名を叫んでしまったり、"やらかし"も多いヒロイン【園田未知(そのだみち)】を筆頭に、個性豊かな柔道部メンバーが駆け抜ける今作。
その中でも、やはり少年誌スポーツ作品の魅力の一つである『爽やかさ』が色濃く反映されているのが今作の特徴ともいえます。
いわゆる熱血だけではない、"試合以外の日常の描写"などが丁寧に描かれ、彼女たちのチームワークの源である普段のやり取りがふんだんにストーリーに織り込まれているため、試合部分ではキャラクター達の長所が存分に発揮され、より共感力をもって読者を引き込んでいきます。
また、ライバルとなる学校のキャラクターエピソードも丁寧に描かれ、次の展開への高揚感や、感情移入度を高めてくれる見せ方にも巧さを感じさせます。
さらに女子スポーツ作品ならではの特徴として、殺伐としたシーンが少ないところもポイントです。
男子スポーツものの場合、我が強いメンバーの存在など、どうしても深刻な対立がつきものですが、『もういっぽん!』に関していえば、メンバー全員の仲も良好ですし、それでいて嫌味さがないのは「女子高生」というブランドの特権ともいえるでしょう。
現実のプロスポーツにおいても、男子スポーツの場合は確かに迫力のあるプレーが長所である一方、ラフなプレーや乱闘、八百長などダーティーな面が観衆の興をそぐ場面があることも否めません。
しかし女子スポーツには男子にはない良い部分もあります。
"柔よく剛を制す"とはよく言ったもので、フィギュアスケートや新体操、チアリーディングなど、女性特有のしなやかで優美な動き・可憐な衣装で男子よりも人気を博するスポーツも多く存在します。
blog主がずっと女子スポーツを追いかけてきたのは、"女子スポーツは男子スポーツに比べて劣っている"という世間一般のイメージを覆したいことも理由のひとつです。
『もういっぽん!』という作品には、過小評価されている女子スポーツのイメージを変えてくれる大きな可能性を感じます。
近い将来、きっと女子スポーツは男子スポーツに負けない存在になる、そう思わせてれるエネルギーを秘める今作に期待大なのでした。
阿波連さんははかれない@6話
4月から放映中のアニメ『阿波連さんははかれない』の第六話が5/7に放映されたのですが、いろいろとスポーツ対決満載だったのでご紹介。
原作は[少年ジャンプ+]にて連載中のラブコメなのですが、感情に乏しく他人との関係を築くのが苦手な小動物系女子・阿波連さんを見守る系の至極平和な作品…のはず。
①水泳対決
「息継ぎできないから一息で来た」いや25mを一息で泳ぎ切る心肺能力ゥ!
②卓球対決
この試合、サーブを制するものが勝つ! 戦いの中で成長する阿波連さんを見逃すな!
③ボウリング対決
なん・・・だと・・・ 剛球天使、降臨。
④バスケ対決
消えた…! 一瞬で視界の外に消える阿波連さんの妙技を見逃すな!
であいもん@6話
京都の和菓子屋が舞台のコミックス『であいもん』のアニメ化が今期より放映中ですが、第6話[芋名月]は運動会回。ヒロイン【雪平一果】ちゃんの疾走シーンが描かれます。
颯爽と駆け抜ける一果ちゃんのポニーテール、かわいい♪
男子よりも速いぞ!
(この世代は女子の方が早熟なので、十分あり得る結果ですね)
ちなみに、『であいもん』とは、京言葉で「食材同士が混ざり合うことでお互いの良さを引き出す、取り合わせの良い食べ物」という意味とのこと(Wikipediaより)
であいもん第6話ご視聴ありがとうございました!🌰 疲れたときは餡子食べよ!#であいもん pic.twitter.com/CCd9YdZBHM
— いも (@imoji3) 2022年5月11日
乙姫ダイバー
おもに成年向けコミックスを展開する出版社のGOT(実はDMMグループ)の一般向け漫画レーベルである「MeDu」(めづ)にて連載中の『乙姫ダイバー』。
連載開始が2017年、単行本の発表が2018年10月。
それからしばらくの沈黙があり、2020年以降、Webでも掲載がストップしていましたが、2021年10月頃から徐々に続編のエピソード配信が再開。
陸の大半が海に没した大瀑震から16年
緩やかに衰退していく文明の中でも
少女たちの声は高らかに響く!
この物語は“海異”の不思議に挑む、少女達の成長と学園部活動の物語である。
※“海異”とは大瀑震後の海に起きる不思議な現象。
陸地の浸食が続く江の島周辺の小島を舞台に、女子海洋学校の生徒たちの活動を描く未来系海洋ディストピア漫画といった印象ですが、今作の売りはなんといっても圧倒的な筆致によるダイビング描写でしょう。
作者の袁藤沖人氏は電撃コミックスやGOTの成年向けレーベル、ゲームのキャラデザなどにも参加されており、特に女の子キャラの美麗な作画には定評があり、メイキングなどもweb上で公開されています。
海洋学校の潜水士科に所属するヒロイン【竜宮湊】、競泳ジュニアオリンピック金メダリストの【奥入瀬汐】を中心に、様々な思いを抱えたキャラクター達が交差するストーリーと背景を含めた美麗で繊細な描き込み。
いわゆる競技としてのダイビングではなく、ライフセイバー寄りの[ダイバー]ではあるのですが、水着やダイビングスーツの登場率も多く、また水中での泡の表現や波しぶきなども一見の価値ありです。
第9話以降、展開がサスペンス調になっていくため、当初の印象からは逸脱してしまう点は個人的に少し残念なのですが、第1巻で打ち切りと思われていた作品の時が再び動き出したという点においては、希望を抱かせる部分もあり、今後の展開を注視したいところです。
剣、交われば
「フェンシング」×「剣道」×「青春」のマリアージュ。
4/20に電子版にて発売された白泉社「花とゆめ」レーベルでの異色コミックをご紹介いたします。
「剣道」×「フェンシング」×「青春」!フランスから転校してきたマリは、日本でもフェンシングを続けようと考えていた。しかし部がなくて困っていたところ、ちょっと強引な女の子によって「剣道部」に入ることに!?
「花とゆめ」といえば少女漫画雑誌レーベルなのですが、実は今作は『少年ハナトユメ』という少年誌の増刊に掲載されており、どことなく作風も少年漫画を意識した構成になっているところもポイント。
フランス帰りのハーフ帰国子女、【松本マリ】はフェンシングを嗜んでおり、日本の高校に転校後もフェンシング部に入部しようと思っていたものの、日本では一般的でないと知り…
その後色々と紆余曲折ありつつ、半ば丸め込まれるような形で剣道部の勧誘を受け入れ、日々稽古を重ねていくストーリー。
なお、作中では触れられていませんが、剣道においては一般的に「突き」は小中学校では安全上の理由で禁止されており、有効な打突と認められるのは高校生以上となります。
そのため、経験者であっても「突き」に対応できる選手はそれほど多くないと思われるため、敢えてフェンシング要素を持ってきた作者のharuka.さんのセンスに非凡なものを感じました。
今日「剣、交われば」電子コミックス配信開始です!だいたいの電子書店さんにはあると思います!よろしくお願いします!https://t.co/G5P6Ub7b2W pic.twitter.com/RnSI7vpZSr
— haruka.⚔️電子コミックス発売中 (@hrk_caffeine) April 19, 2022
もっと続きが読みたい作品だったのですが、1巻完結の模様です。
しかしテーマとしては「フェンシング×剣道」の組み合わせは斬新で面白かったですし、松本マリちゃんはじめ、登場キャラクターが可愛いので、個人的希望ではありますが別作品でも再登場してほしい…
よなよなヨーガ
こちらも白泉社「花とゆめ」レーベルの、『ヨーガ』をテーマにしたコミックス。
2015年頃「花LaLa online」というアプリで連載されていたとのことですが、22年4月に電子版配信サイトにてめでたく発売。
ストレスフル社会人1年目のりっちゃん22歳が、仕事帰りにヨガのインストラクター清美先生とヨガをしてイライラを解消していくショートまんが♪一緒にぐ~~~んとリフレッシュしちゃいませんか?
冒頭でも紹介したスポーツ庁のアンケートでも、『スポーツ』に関する日本人女性の一般的イメージは年代問わず「勝敗を競う運動」がトップとなっています。
限定的なイメージでとらえられがちなスポーツ。
「フィットネス」や「エクササイズ」、あるいは「ヨーガ」といったような健康増進のための運動に対しては「スポーツ」というイメージが湧かないためか、特に若い世代の女性のスポーツ実施率は海外に比べると低いという調査結果も。
社会人一年目の【瀬戸律子】(通称:りっちゃん・22歳)が今作のヒロイン。
ストレスフルな生活を送る新米OLちゃんが、ひょんなことから「ヨーガ」と出会い、心身ともに健康になっていくストーリー。
作中でも様々なポーズと共に、どの部位に効果があるかなどの解説もしっかり明示されており、日常的にも取り入れやすい工夫が◎。
「スポーツ」というと、どうしても競技性の高いものを想起しがちですが、ヨーガのように、「心身ともに健康になる」運動も立派なスポーツです。
残念ながら、日本人は島国である故か、価値観が固定化しやすい傾向がありますが、狭い視野や固い頭をほぐすためにも、ぜひぜひこうした「ヨーガ」「フィットネス」のようなスポーツで心身を緩ませてみては…!
『よなよなヨーガ』
— 千歳四季@9/17大正恋愛活動2巻1月 (@kucucu) 2018年4月30日
ストレスフル社会人りっちゃんが、仕事帰りにヨガのインストラクター清美先生とヨガをしてイライラを解消していくショート漫画です pic.twitter.com/oriwHcgW3m
こちらも上で紹介した『剣、交われば』と同様1話で完結ですが、あとがきには電子化にあたって書き下ろしのエピソードが追加されている点も嬉しい。
釣りとごはんと、恋は凪
『スローループ』『放課後ていぼう日誌』など、最近一気に増えてきた感のある『釣り×女子』漫画。
2月にもダイジェストで『つりこまち』を紹介しましたが、今回は『釣り×女子×グルメ』を扱った作品を紹介。
winning-heroine.hatenablog.com
5/13に第4巻が発売された『釣りとごはんと、恋は凪』。
4巻の表紙はスケボー少女のモリトーちゃん。
釣りビギナーのカバちゃん、彼氏はいるものの、ふたりの関係は、ちょっと凪状態。気分転換にと、ひとりで海へ――。釣果はいつもイマイチだけど、仲間たちのおすそ分けで、今夜も旬の魚を、お腹いっぱいいっただきま~す? 小池田マヤの新境地! 釣り女子×グルメコミック!
ヒロインの"カバちゃん"こと【蒲山ユキ】は釣り初心者ながら、自分で釣った魚をさばいて食べる楽しさに目覚め、作中でも食事シーンでは至福の表情を見せてくれます!
グルメ漫画ではありますが、「自分でさばく」というのがこの作品の売り。
単に食べるだけでなく、調理シーンもしっかりと描かれるのがポイントで、巷にあふれるグルメ漫画との差別化を図っています。
「釣り」というとレジャー的なイメージが強いですが、本来、ヒトは狩猟採集の手段として釣りを行ってきましたから、根源的な釣りという行為の先にある、「得たもののいのちをいただく」というプロセスへの深いリスペクトを感じる作品でもあります。
もちろん、グルメ漫画でもあるため、作中に登場するメニューの作画にもこだわりを感じます。
オイルサーディンのアヒージョ回はニンニクの香りまで感じられる気がして思わずよだれが出そうに…
なお、作者の小池田マヤ氏によると、4巻のスケボー回のシーンはオリンピックに着想を得たとのこと(ビッタビタのくだり)。
ちなみに今回スケボー回なんですが、このページはオリンピック中継のオマージュです。 pic.twitter.com/9d8ELRyPTO
— 小池田マヤ (@koikedama) 2021年10月5日
オリンピック効果でスケボーの知名度もだいぶ上がりましたし、漫画の中でも取り上げられるなど、波及効果は凄いですね…!
美少女フィギュア@スポーツコスチューム
Fate/EXTELLA LINK アルトリア・ペンドラゴン 騎士の体操服
Fate/Extraシリーズの最新作『Fate/EXTELLA LINK』のアーサー王、【アルトリア・ペンドラゴン】(個人的には"セイバー"と言われた方がピンときますが)がまさかの体操服姿でフィギュア化。
ジャージに鉢巻き、運動靴にドリンクボトル装備と、まさにスポーツ少女という出で立ちの彼女は最強にキュート!
スラっとした健康的な太ももや少し赤みがかった頬、上目遣いのうるっとした碧眼などなど、普段の甲冑姿とは違う魅力のギャップにも萌えポイントが。
スケール=1/7、全高=210mmでグッドスマイルカンパニーより2023年2月発売予定。
なお、原型制作で販売元だったアクアマリン株式会社が新型コロナの影響で破産したたため、グッスマが引き継ぐ形となりました。
[Fate+体操服]といえば、FGOのネロ様【オリンピアの体操服】の印象も強いのですが、関係者には体操服フェチが多いのでしょうかw
※過去にはフィギュア化もされており、既に製造中止のため現在は入手困難です
もう一点、陸上部女子を扱った某作品の美少女フィギュアが発表されたのですが、18禁&〇辱ものだったので、紹介は自重させていただきます…
ウマ娘 プリティーダービー
5月4,5日と2DAYSで開催されたウマ娘4thライブ横浜公演。
blog主も配信でブレードを振りつつ画面の前で応援しておりましたが、今回も出走者が一人も欠けることなく無事開催され、細江純子さんのサプライズゲストなど大いに盛り上がりましたが。
ライブ中で多数の発表があり、その中でも衝撃だったのは「新作アニメ制作決定」。
テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードを中心とした99年世代の活躍が描かれる配信アニメとのことで、非常に嬉しいニュースとなりました。
また、新しいウマ娘として、【コパノリッキー】や【シンボリクリスエス】【タニノギムレット】が発表になり、
さらに、『うまよん』に次ぐ新たなSDショートアニメ『うまゆる』の発表。
さらにさらに、【サクラローレル】が主人公のシンデレラグレイに次ぐ集英社のコミカライズの掲載媒体発表もあり!
とどめに『ねんどろいど』の追加キャラが3体分発表されるなど、情報がてんこ盛りすぎて供給が追い付きません!!
ゲーム版では待望の新規実装となる【アイネスフウジン】が5/10よりスカウトガチャに登場。
これで[逃げ切りシスターズ]が完成するということでトレーナー界隈も盛り上がっておりましたが、、、(blog主はブルボン未所持なのでどのみち5人揃わないという悲しみ)
また、コミック版シンデレラグレイの第7巻は5/18に発売予定。
アニメ・ゲーム・漫画とフルスロットル全開で駆け抜けるウマ娘たちから、2022年も目が離せそうにありません!
八月のシンデレラナイン
『涼宮ハルヒの憂鬱』とのコラボ第二弾が開催中。
【鶴屋さん】がうちにも加入したにょろ~!
今回もフルボイスで色々なキャラとの絡みが見られて嬉しい。
朝比奈つながりで、【みくる】と【いろは】の会話が実現したりと、なかなか面白い展開になっております。
コミカライズ版の『八月のシンデレラナインS』も好評のようで、コミックス2巻のAmazonレビューでは平均評価4.9を叩き出しており、第二のシンデレラグレイも(シンデレラ繋がりだけに)期待できそうな勢い。