Winning Heroine

日本唯一(たぶん)の女子スポーツ漫画・アニメ特化blog。

2022年10月前半ダイジェスト

10月10日「スポーツの日」も過ぎ、いよいよ本格的な秋シーズン。

バレーボール世界選手権の女子日本代表『火の鳥NIPPON』も連日の大奮闘で、ブラジルに惜敗したものの12年ぶりのメダルまであと一歩というところでした。

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かつて1960~70年代に世界を席巻し、「東洋の魔女」と呼ばれた日本の女子バレーですが、その後は長きにわたって世界の舞台では厳しい結果が続いてきましたが、2012年ロンドン五輪では28年ぶりにメダルを獲得するなど、徐々に強化が実ってきており、今後の躍進を期待したいところです。

 

【目次】

 

ヤマノススメNext Summit @第2話

ゆるふわ女子アウトドア登山コミック『ヤマノススメ』のアニメ第4期にあたる「Next Summit」が10月から放映中。

yamanosusume-ns.com

その4期2話タイトルは「走れ!ヤマガール/2nd season夏 前編」。

www.animatetimes.com

序盤はタイトル通りの「体育祭」がテーマのお話。
運動が苦手な【雪村あおい】はインドア派で運動は苦手。
体育祭はいつもユーウツ。

Ⓒしろ/アース・スター/『ヤマノススメNext Summit』製作委員会

対して【あおい】の幼馴染【倉上ひなた】は運動が得意で体育祭でも大活躍。

Ⓒしろ/アース・スター/『ヤマノススメNext Summit』製作委員会

女子スポーツを扱うblogを運営する私(blog主)も、実はリアル運動は得意ではなくインドア派だったりするので、【あおい】の気持ちがよくわかるのです。

学校社会というフィールドでは、ヒエラルキーの頂点に君臨する人間というのは得てして"体育会系"でコミュ力が高くポジティブな『ジョック型』(日本でいうところの"陽キャ"でしょうか)。

ジョック - Wikipedia

対していわゆる文化系で大人しく、運動が苦手な『ナード型』人間というのは学校社会においてはしばしば卑下の対象になることが多いです。

Ⓒしろ/アース・スター/『ヤマノススメNext Summit』製作委員会

「ジョック型」人間の周りにはいつも人垣ができ、「ナード型」人間はそれを遠巻きに見ながら劣等感に苛まれるのであります。

 

競争社会が発達した現代では、常に「誰か」と比較させられる機会が多いです。
日本では特に軍国主義からの影響で「スポーツ=体育」という考え方が根強く残り、「身体を鍛える」「競争に勝つ」という側面が強調されがちです。

【あおい】のように運動が苦手な人が「体育ぎらい」になる背景には、日本の学校教育における「スポーツの実施の仕方」にも大いに影響があるような気がしてなりません。

…などとアニメ冒頭を見つつそんな感想を抱いてしまったblog主でした。

 

発売済みコミックス

もういっぽん!(20)

10月6日発売。

球詠(12)

10月12日発売。

のボルダ

ボルダリングを扱った「鬼頭莫宏」氏のコミック『のボルダ』2巻単行本が10/11に発売。

作者の鬼頭莫宏氏は、かつて自転車を題材にした作品『のりりん』を連載されておりましたが、今回の『のボルダ』もまた自身の趣味であるボルダリングがテーマになっています。

「のボルダ」に登場する【森下藤子(もりした・とうこ)】はボルダリング歴1年目の事務職OL。

普段は「のんびり感漂う」と周囲から評され、"23年間生きてきてほぼずっと無趣味"と、やや地味な印象を受けるヒロイン。

しかしそんな彼女が「ボルダリング」と出会い、会社終わりに壁を登ってゴールを目指す生活をはじめます。

Ⓒ新潮社 / 鬼頭莫宏

先ほどの『ヤマノススメ Next Summit』2話冒頭のシーンでの対比になりますが、本来のスポーツは「強制」でなく「自発的に」行うものでありたいとblog主は個人的に思っています。

スポーツが「楽しい」と思えるかどうかは、やはり幼いころからの周囲の環境が大きく影響してきます。
かくいうblog主も学生時代、学校における体育の授業は正直なところ気が重く、劣等感ばかりが残っていたような気がします。

 

kuragebunch.com

もちろん、人によっては競争をしたり、激しいトレーニングをすることが楽しいという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、成長の速度というのは個人によって違いますし、一定の基準に合わせることで、どうしてもついて来られない人が出てきてしまいます。

Ⓒ新潮社 / 鬼頭莫宏

「自分のペースでできる」「さまざまな筋肉を使う全身運動」など、ボルダリングジムでは、それまで「体育」が苦手だった人でも取り組みやすい要素がたくさんあります。

筋肉ムキムキの体育会系ではない、"普通のOL"を敢えてヒロインとしたところに、『のボルダ』のメッセージを感じ取れる、そんな気がするのです。

 

「スポーツ」という単語には動的なイメージが浮かびやすいですが、作中では「静けさ」も魅力の一つ。
まるで「禅」のような、余計な雑念をそぎ落として無になっていく、そんな奥深さも垣間見えます。

のぼる小寺さん』『いわかける』『フリクションガール』など、ボルダリング女子を扱ったコミック作品も少しずつ増えてきています。

 

各作品ともそれぞれ空気感が異なり、多様な価値観を映す現代スポーツならでは。
この『のボルダ』もまた、ボルダリングを通して様々なバックグラウンドの人物が登場し、壁に取り付けられたカラフルなロックのように、個性豊かな彩りを与えてくれるのでした。

 

バトルアスリーテス大運動会 ReSTART! プリマ・ステラ

バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』の外伝にあたるコミックス『プリマ・ステラ』の2巻が10月10日発売。

www.famitsu.com

コミックブシロードWebにて冒頭1~2話も配信中。

t.co

今回の2巻で外伝は完結となりますが、宇宙撫子をめぐる【シェリィ・ウォン】と【ナンシー・ウー】のライバル同士の熱い鎬を削る対決もラストスパート。

1巻で描かれた二人を中心としたバトルや友情物語も、様々な陰謀が絡み不穏な空気が漂い始め、このあたりはアニメ版や初代同様、単なる女子スポーツという側面だけではないスペースオペラ的SF展開も絡んできそうな気配。

Ⓒ香椎葉平/青井一世・BUSHIROAD

「持てるもの」と「持たざるもの」の宿命や、「宇宙撫子」を目指す理由など、さまざまなテーマがどのように描かれるのか、見届けていきたいところです。

発売予定コミックス

大地の子 すみれ

10月2日、稀代のゴルフ漫画家、「かざま鋭二」先生が逝去されたとの訃報がありました。

bigcomicbros.net

ビッグコミックで30年余りにわたって連載された『風の大地』。

そして、そこから派生する女子ゴルファーを扱った坂田信弘氏とのタッグ作品『大地の子 みやり』『大地の子 ゆう』なども手掛けておられました。

 

そんなかざま鋭二先生による「大地の子」シリーズの新作が、10/28に出版予定となっています。

その名も『大地の子 すみれ』。

新たなるヒロイン【すみれ】の生きざまを描く、坂田ゴルフ塾を舞台にした新たなシリーズ。

坂田信弘 / かざま鋭二小学館

可憐な雰囲気を持ちつつ「ゴルフの道を外れた女の子」というキャッチコピーが気になる【すみれ】。

どのような物語になっているのか、単行本の発売を待ちつつ楽しみにしています。
2巻も同時発売。

 

ドルフィンウェーブ

事前登録受付中の爽快ジェットバトルゲーム、『ドルフィンウェーブ』。

www.hpgames.jp

ゲームのバトルチュートリアル動画なども公開され、稼働日も10月20日に決定し、いよいよ準備が着々と進んでいる模様です。

 

OPアニメも公開。
テーマミュージックの歌唱には過去に数々のPCゲームで主題歌を担当してきた「橋本みゆき」さんで、少し懐かしい気持ちになった日のこと。

 


www.youtube.com

 

公式Youtubeチャンネルでは、バトルBGMやチュートリアル、ゲーム内ラジオなども続々アップされ、登場キャラクターのプロフィールなども順次公開。

 

なお、blog主の推しは今のところ【咲宮入華】ちゃん。
スタイル抜群でピュアな性格、そしてCVがウマ娘キタちゃん役の矢野妃菜喜さん!

www.youtube.com

同じくジェットバトルを題材にしたアニメ『神田川JET GIRLS』を彷彿とさせる、個性豊かなヒロインたちの熱いバトルに期待したいところです。

 

みんなで早押しクイズ @九重ナギサ

2018年よりサービス開始したスマホ向けゲームアプリ、『みんなで早押しクイズ』。

新キャラクターにスポーツ美少女【九重ナギサ】ちゃんが登場しました。

CVは、『バトルアスリーテス大運動会ReSTART!』『BIRDIE WING!』、『キミとフィットボクシング』など、これまでも数々の女子スポーツに関する作品に登場してきた我らが"あかりん"こと「鬼頭明里」さん。

 

 

ショートカットが似合う見るからに快活なスポーツ少女という見た目に違わず、運動神経抜群なテニス部のエース。

ⒸQ ONE, Inc.

今後のナギサちゃんの活躍に期待しましょう!

D4DJ Groovy Mix

「DJミュージック」をテーマにしたメディアミックス企画『D4DJ』。
アニメ化もされ、10/25には2周年を迎えるスマホ向けアプリゲーム『D4DJ Groovy Mix』こと「グルミク」のイベントはスポーツにちなんだものに。

www.gamer.ne.jp

10月8日から開始されるイベント「『ゴールを目指すキミへ』~由香&衣舞紀~」のテーマは陸上競技

実家がジムということで筋トレ大好きなカメラ女子
・【笹子・ジェニファー・由香(ささご・じぇにふぁー・ゆか)】

幼いころから体を動かすのが好きで由香のジムにも通っている
・【新島衣舞紀(にいじま・いぶき)】。

 

元陸上部の【衣舞紀がかつての仲間を救うために期間限定で陸上に復帰し、大会に参加するというストーリー。

Ⓒbushiroad / DONUTS

ストーリー内では陸上ユニフォーム姿も見ることができます!

Ⓒbushiroad / DONUTS

そして、イベントに合わせて開催されるガチャでは、スポーティーな二人ならではの疾走感あふれるインラインスケートシーンが登場。

 

★4[ふたりで進む道の先-Trainer-] 笹子・ジェニファー・由香

Ⓒbushiroad / DONUTS

D4DJらしい極彩色の衣装にも注目。

★4[ふたりで進む道の先-Player-] 新島衣舞紀

Ⓒbushiroad / DONUTS

八月のシンデレラナイン

女子野球ゲーム、『八月のシンデレラナイン』こと「ハチナイ」。
日米野球イベントもクライマックス。


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blog主お気に入りのヒロイン【アメリア・サンダース】に続いて登場した米国チームのエース【フリーダ・F・アンバー】。

ⒸAkatsuki

貯まっていたメダルで交換し、無事にお迎え。

かつて「♪時速250km」と歌われた新幹線の楽曲(走れ超特急)がありましたが、そこに迫るスピードボールを放つ超剛腕投手が我がチームにも爆誕いたしましたw
※プリンセス杯でも絶賛快投中です

 

マンガクロスで連載中のコミックス版「八月のシンデレラナインS」も試し読み増量や電子書籍の割引などキャンペーンを強化中。

mangacross.jp

SNSでは「#放課後ハチナイS」と称して泰原高校の日常が4コマとしてアップされたりと、まだまだハチナイからは目が離せません。

ウマ娘 プリティーダービー

コミックス版『シンデレラグレイ』も好調な「ウマ娘」。

ゲーム版「プリティーダービー」では10/11より新育成ウマ娘アストンマーチャン】が実装。

www.famitsu.com

マスコットキャラに憧れるちょっと不思議な雰囲気のウマ娘ちゃんです。


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こちらもジュエルが貯まっていたのでお迎えにあがりました。
中の人が安心沢さん役のご息女なので、笹針イベントが楽しみだったりするのはヒミツ。

 

勝利ポーズだったりパドックなどでも、他のウマ娘ちゃんとは一味違う個性的な挙動がラブリーで楽しい♪

マーチャンの育成シナリオはSNSでも「keyのシナリオを思い出した」というコメントが散見されましたが、キャラソンの雰囲気も含めて葉鍵世代には懐かしい記憶を呼び起こすものがありますね。

スポーツ雑誌『Number』とのコラボ表紙も発表。
ミスターシービー】をはじめとした菊花賞にゆかりのあるメンバーが集結し、Numberらしい迫力のある構図に落とし込むグラフィックはさすが。

ⒸCygames / 文藝春秋

「三冠ウマ娘座談会」も気になりますし、さまざまな媒体とコラボが止まらない『ウマ娘』。

www.famitsu.com

10/15には大井競馬場とのコラボ『東京メガイルミ点灯式』にもキャストさん出走。

www.nikkansports.com

アニメ『うまゆる』の配信もいよいよ迫り、まだまだこの勢いは続いていきそうです。

スポーツウェア女子・10月前半

気になったスポーツ系衣装の女性キャラクター画像を紹介。

有栖川夏葉 @シャニマス

レーニングウェアとストレッチが趣味の夏葉さん。
ランニングウェア姿、かわいい。

リナ・ベル・ロール @ミチハスさんオリキャラ

バレーボールウェア!
先日はフィギュアも発売。(blog主も購入しました)

www.amiami.jp

新キャラハーフちゃん @ゔぇじたぶるさんオリキャラ

こちらもバレーボールウェア!

スポーツの日の特別企画でも特集したサークル『野菜生活』さんの茄子美高バレー部同人誌のシリーズですね。

winning-heroine.hatenablog.com


最近話題の「イラスト生成AIサービス」。
SNSでもこれらを使った画像を見かけるようになり、スポーツ女子をテーマにした作品もちらほらと発見。

某サービスは転載された画像から学習していると物議をかもす事態になったりと、様々な議論があるようです。

blog主も絵を描くことができないため、そういったサービスを使って新たなスポーツ少女を生み出してみたいとは思いつつ、それは「オリジナル」と言えるのか?という疑問もあり、そういったサービスが社会で受容されるまでは静観しようと思います。

様々な著作物を扱う当blog『Winning Heroine』も、作品を紹介するにあたって引用やサムネイル参照などをしつつ、著作者に対する配慮も怠らないよう肝に銘じていきたい次第でございます。