日本唯一の(たぶん)"女子スポーツ作品専門blog"『Winning Heroine』へようこそ。
春の息吹を感じる3月。
気温も上昇し、プロスポーツのシーズンも次々と開幕。
そんな中3月8日には「国際女性デー」を迎え。
残念ながら日本ではまだまだジェンダーギャップは埋まったとはいいがたい状況で、国際的な指標でも日本の女性は依然厳しい環境に留まっており。
しかし、スポーツの世界では確実に女性アスリートたちの活躍が注目を集めているように感じます。
かつては『アタックNo.1』『エースをねらえ』といった女性ヒロインが活躍するスポーツ作品も大ヒットしたように、女性たちが輝く社会に向けて、当blog『Winning Heroine』も女子スポーツ作品を通じて啓発していきたい所存であります。
【目次】
- 発売済みコミックス
- 発売予定コミックス
- 風の音を響かせて
- こえる大峠さん
- ウマ娘 プリティーダービー
- 野球場でいただきます
- 宙―CHUU―
- イジらないで、長瀞さん 2nd Attack
- ドルフィンウェーブ
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発売済みコミックス
オーイ! とんぼ (43)
3月1日発売。
発売予定コミックス
ウマ娘 シンデレラグレイ (10)
3月17日発売予定。
ついに2桁の大台に到達したシングレの単行本。
【メジロアルダン】が表紙の今作ですが、10巻発売に伴い、3/17に企画エントリを予定しております。
みずかの~water girls in sparkle~ (1)
3月17日発売予定。
アーティスティックスイミングを扱う今作、詳細は次回の[3月後半ダイジェスト]で取り上げる予定です。
もういっぽん! (23)
4月7日発売予定。
アニメも絶賛放映中で、10話では錦山高校の面々も登場。
中堅【堂本恵】を演じるのは、『ダンベル何キロ持てる?』のヒロイン【紗倉ひびき】を演じた《ファイルーズあい》さん。
風の音を響かせて
「少年ジャンプ+」にて掲載された読切作品『風の音を響かせて』。
これは、およそ人間業とは思えない速度を身につけた少女の物語。
50mを2秒で走れるように“なっちゃった”女子高生ミサキ。どうやら自分の体に不思議なことが起きているようだが、人を超えた走力は発揮すると面倒くさいことになるだけで、それを抑えるストレスのたまる日々。そんなミサキに友達のルカは…。少しフシギな女子と友達の友情青春物語!
何かと「普通」を押し付けられることの多い日本社会。
blog主もいわゆる「同調圧力」が苦手なタイプの人間なので、ヒロインの【ミサキ】の気持ちがよくわかります。
できるだけ目立たないように、波風を立てないようにふるまう生徒の面々にあって、50m走を異常な速さで走り抜ける【ミサキ】の存在は当然ながら周囲からも奇異に映ります。
ストレスを抱えながらも日々を過ごす【ミサキ】。
そんな彼女の支えになる一人の友人【ルカ】の存在によって、自分を抑えつけていた感情を解き放つことができるように。
「走る」という行為には人間の根源的な"心の開放"を強く意識させる効果があるように思います。
blog主的にも、たとえば『ウマ娘』のように、走ることで「自分の存在意義を見つめなおす」、といったシナリオに共感するところが多々ありまして。
社会における自己の評価というものにどう折り合いをつけるか、というのは人生の課題であると思いますが、この『風の音を響かせて』にあるのではないかというテーマ「抑圧からの解放」(とblog主は勝手に読みました)の描き方が秀逸で、作者のこれからに期待したくなったのでした。
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— 双葉ヤヒコ (@Futaba_8686) February 26, 2023
こえる大峠さん
3月10日に第1巻が発売された「自転車×女子」コミック、『こえる大峠さん』をご紹介。
あの峠を自転車で越えれば、知らない世界が待っている!
怠惰な生活ですっかり肥えてしまった大峠さん。見かねた友人のノリちゃんは、ダイエットを餌に、彼女を自転車に乗せて峠に連れ出す!大峠さんは無事、峠を越えられるのか!? 青春×自転車ストーリー開幕!
女子スポーツ作品の中でも、自転車を扱った作品は比較的多く、『ろんぐらいだぁす!』『南鎌倉高校女子自転車部』をはじめ、様々なコミックが世に送り出されておりますが。
今作の特徴は、自制心に乏しいヒロインの【大峠あずき】さんがすぐに「こえて」しまう体質であることから、親友の【嶋野莉子】の協力でライディングを通じて困難な状況を克服したり、ダイエットに成功していくという成長物語にあるのではないでしょうか。
タイトルの「こえる」がひらがな表記というのは中々面白いダブルミーニング…
ゲームが大好きでインドア派な【あずき】ですが、彼女のやる気を奮い立たせるため、ロードバイクの経験者である友人の【莉子】が、目的を遂行させるための「クエスト」を提案します。
「チュートリアル」「ステージ」「始まりの街」など、RPGに例えた用語を交え、「戦う相手が山である」という設定を使って【あずき】を冒険に駆り立てていく序章はお見事という他ありません。
作者の《根雪れい》氏はかつてラノベ『人類は衰退しました』のコミカライズ版の作画も担当されていたのですが、病気のため連載が中断され、そのまま中止となった経緯がありますが、現在は体調も回復され今作の連載も順調のようです。
なお、BOOTHの作者のスペースには過去に発行された大峠さん関係の電子書籍も販売されております。
作中には実際の風景も描写されており、おもに大阪府箕面市方面の景色が描かれ、美味しそうなグルメも多数登場。
単行本1巻の発売に際しては、当blogでも過去に紹介した『穂高輪花のチャリと飯。』の作者である《狐古さやか》氏もTwitterで記念絵を寄贈しておられます。
blog主もスポーツ作品を紹介する身でありながら実はインドア派なのですが、今作はそうした普段運動とは縁遠いライト層も楽しめる作りになっているのも嬉しいところ。
なお、4月から自転車用のヘルメットが着用努力義務化になりますので念のため掲載。
着用努力義務化の自転車用ヘルメット、購入補助金が出る場合があるって知ってた? 適用条件や注意点をチェック - Fav-Log by ITmedia
ウマ娘 プリティーダービー
新育成ウマ娘【ダイイチルビー】が3/10に実装され、アニバーサリー効果でApp storeのセールスランキングも10日連続首位を達成するなど好調な『ウマ娘』。
ちなみにお嬢が体操服姿で走る際はブルマに白タイツという、他のウマ娘にはない固有の衣装となっておりトレーナー界隈でも密かな話題となっているとかいないとか。
先日は4th EVENTのBlu-rayも発売され、blog主も¥30,000近い出費にジュエルのセール課金も重なって懐が限界突破しそうな状況ですが、メイキング映像だけで110分というボリュームには脱帽いたしました。
うまむすめし
サイコミで始まった『ウマ娘』の新たなコミカライズ『うまむすめし』。
「アスリート×ごはん」を扱ったコミックスも増えてきましたが、今作に関しては栄養学的な観点というよりは、"ヒロインたちの心情"、とりわけ「ご飯を食べるという行為」がもたらす多幸感といいますか。
同室ヒロインの温かなやりとりが印象的です。
美味しいものを食べることで「満たされる」【サイレンスズカ】さんの表情が尊い第1話をはじめ、普段競争の中に身を置く彼女たちが魅せる柔らかな表情にこちらも癒されること間違いなし。
CGWORLD Vol.296
ゲーム内のレースシーンやウイニングライブでのモーションなど、『ウマ娘』に登場する3Dキャラの精緻なモデリングには非常に興味をそそられるものがあり、雑誌「CGWORLD」の2023年4月号を初めて購入しました。(3月10日発売)
スキルカットイン製作の絵コンテや、楽曲「BLOW my GALE」の指差しなど、本当に細かな部分にまでレイアウト変更を繰り返し試行錯誤する制作スタッフの心意気には本当に頭が上がりません。
多数のキャラクターがいる中で、一人一人に個性を出すべく、ディテールまでしっかりとこだわるクオリティの所以を知ることができて、改めて『ウマ娘』のヒットの裏側にある「丹精込めた仕事」の過程を噛みしめているblog主でした。
うまゆる
気がつけば3月中旬の時点で22話までオンエアされていたアニメ『うまゆる』。
特に大食いキャラが多い作品でもあるため、前述のコミカライズ『うまむすめし』をはじめとして「食」を扱ったテーマが豊富なのも特徴でしょうか。
『ウマ娘』を象徴するともいえる「にんじんハンバーグ」など、作中に登場するメニューは食欲をそそられるものばかりで、レース中などのスポーツシーンとはまた違った魅力を探してみるのも楽しいスピンオフ作品群です。
3/17には『シンデレラグレイ』の単行本10巻の発売も控えており、アニメ『Road To the Top』の放映など、今後も様々な形の『ウマ娘』が見られることを楽しみにしています。
アキバでジャックインザドーナツの【ダート】ボックス購入。
ミニキャラ風の描きおろしデザインが可愛い!(横にあるデカビタCウマ娘ver.は大きさ比較用)
野球場でいただきます
3月3日にコミックス完結となる最終3巻が発売された、「野球観戦女子×ごはん」コミックの『野球場でいただきます』。
さまざまな地域にあるスタジアムをめぐって野球女子が美味しいご飯をほおばる「スタジアム飯」がメインの作品ではありますが。
近年は野球女子を扱った作品も着実に増えており、『ようこそBALLGAMEへ!』や、「カープ女子」の火付け役ともいわれる『球場ラヴァーズ』など。
実際のスタジアムで野球観戦する女性が増えていることも実感しております。
《出内テツオ》氏による今作『野球場でいただきます』は、「球場飯」の魅力が詰まっており、地域によって多種多様なご飯を幸せそうに平らげるヒロインの表情がなんとも幸福感に包まれております。
今作は野球好きはもちろん、野球を知らなくても、思わず「スタジアムに行ってこのご飯を食べてみたい!」と感じる描写がたくさん。
ヒロインの【坂本つばめ】の豪快な食べっぷりもまた魅力にあふれており、日々の仕事のストレスを球場飯で発散する【つばめ】の七面相にも注目です。
参考:ぺろり!スタグル旅
余談ですが、「野球女子×スタジアムグルメ」を描いたのが今作の『野球場でいただきます』なら、《能田達規》氏の『ぺろり!スタグル旅』はサッカー版といえるでしょう。
そんな『ぺろり!スタグル旅』の続編となるシリーズ『あつあつ!スタグル旅』も2月からコミプレで連載開始しておりまして。
今シリーズは新婚夫婦を扱った作品ということもあり、参考という形での紹介に留めておきますが、ユニフォーム姿の新妻の【サヤ】さんが可愛い。
宙―CHUU―
サッカー漫画『夕空のクライフイズム』を連載されていた《手原和憲》氏による、「お嬢様JK×フットサル」という斬新なコミック『宙-CHUU-』が3/10にめでたく単行本1巻発売を迎えました。
もともとサッカーに造詣の深い作者の手原氏、過去には『68m 手原和憲 高校サッカー短編集』という短編漫画を発表されていたりもするのですが、個人的には陸上部を扱った『ピーチ・ミルク・クラウン』の印象が強く残っています。
高校陸上部の男女が織りなすラブコメ作品ではありますが、ヒロインの繊細なタッチや空気感がありつつ、軽妙なギャグを織り込んでくる意外性もまた面白く。
そんな手原先生が「フットサル」と「女子高生」を描くと聞いた際は当然blog主の心が躍ったわけでして。
かわいい面したヒロインが「ストロンガースーパーワンV3シュートォオオォオ!!」
(昭和の仮面ラ〇ダー??)→「ドゴォォォン」
【コディーノ女学園】(『夕空のクライフイズム』で雨ちゃんが着てたユニフォームにも書いてた)【SGGK】など、サッカー好きはニヤリとさせられるネタも織り込みつつ、時折放たれる斬新なトリックパス(という名のギャグ)は三苫選手のドリブルばりにキレキレ。
アーゼガムのアカデミーにいたよ~
この1コマだけでウイ〇レ民としても大歓喜なblog主です。*1
《ベルカンプ》(大事なことなので二回言った)の前に《岩渕選手》を持ってくるのも女子サッカーへのリスペクトが感じられて嬉しいです。
サッカー経験者であるヒロイン【小桜 宙】を筆頭に、可愛くも個性的なお嬢様JKたちが織りなすフットサル奇譚。
百合っぽい要素もありつつ、けれども今作の根幹にあるのはヒロインたちの「サッカーが好き」というピュアな情熱。
見開きで描かれたこのパントキックの美しいフォームと、ヒロイン【宙】の表情。
この一枚だけで、このコミックのエッセンスを感じ取れるような気がいたします。
『夕空のクライフイズム』のテーマでもあった、いわば勝利至上主義に対するアンチテーゼのような描写は直接見えないとしても、その「空気感」からひしひしと伝わってくる「楽しさ」。
そこにシンパシーを感じたものがある方にはきっと、今作を読めば明日には華麗なるドリブルテクニックが身についているに違いありません!(たぶん)
イジらないで、長瀞さん 2nd Attack
アニメ8~10話
前回のダイジェストでもお知らせした『イジらないで、長瀞さん』アニメ2期の柔道大会でのシーン。
改めて放映を見直しましたが、いつものドSな部分もありつつ、アスリート気質が感じられる凛々しい表情や、ジムでのトレーニングウェア姿なども拝め、【長瀞さん】の魅力を再確認いたしました。
過去に柔道の経験がありながらも、壁を感じて挫折した【長瀞さん】、そして【八王子センパイ】の特訓の成果である大会での押さえ込みを返す場面など、ラブコメ作品のなかにも成長物語の要素がスポーツシーンを通じて描かれていることに注目です。
さらに10話では柔道部に入部した【長瀞さん】の柔道着姿や競泳水着でのデッサンモデルなど見どころいっぱい。
なお、10話から作中に登場した新キャラ【須ノ宮】のCVには、先日紹介した『女神のカフェテラス』の空手女子【鶴河秋水】役の《鈴代紗弓》さん。
(『ウマ娘』では【サトノクラウン】役も担当)
長瀞さん1/7スケールフィギュア
コミックス2巻の表紙がフィギュア化、【長瀞さん】が1/7スケールで登場です。
運動神経抜群の長瀞さん、柔道経験だけでなく、水泳部で助っ人として活躍するなど、実はスポーツ女子の一面があるわけですが。
この引き締まった肉体と日焼けした褐色肌はまさにそんなスポーティーな魅力を引き出しておりまして。
シャツ・スカートをキャストオフして競泳水着姿が拝めるという素晴らしい仕様になっております。
発売時期は2023年6月予定。価格は税込み¥17,380。
ドルフィンウェーブ
22年10月より配信開始したハニパレの"爽快ジェットバトルADV"『ドルフィンウェーブ』。
3/10からは新シナリオイベント「激闘!ワダツミポリス24時~島の治安を守れ~」が開催。
魅力的なポリス衣装のドルフィンたちが登場です。
また、『ドルウェブ』関連の商品も登場予定で、まずは3/18から「ドン・キホーテ」とのコラボが開催。
同時に、さまざまな企業とのグッズが商品化される見込み。
3/12には【彩戸詩絵】さんがお誕生日を迎えログインボーナスがプレゼントされたりと、ハーフアニバーサリーに向けてさらにエンジンがかかってきた『ドルウェブ』に今後も注目です。
【HAPPY BIRTHDAY🎉】
— 【公式】ドルフィンウェーブ│好評配信中! (@dolphin_HPG) 2023年3月12日
本日3/12は、彩戸 詩絵の誕生日!
(CV:綾瀬有さん)
ログインボーナスでマリンストーンをプレゼント。
皆で詩絵の誕生日をお祝いしましょう!#彩戸詩絵誕生日#ドルウェブ pic.twitter.com/bDvFqUGd9p
2020年初頭から始まった新型コロナウイルス感染症による様々な制限事項ですが、2023年から段階的な緩和が進んでおります。
プロスポーツの観戦もそうですが、アニメ・ゲーム系のライブやイベントなどでも「声出し」の解禁などが実施され、かつての日常を取り戻す動きが始まっておりまして。
いわゆる「推し活」に代表されるように、アイドルやスポーツ選手などを応援することによって日々の活力を得るという行為が市民権を得てきたように思います。
高齢化・少子化を迎え全体的に先細りしていく日本社会ですが、「頑張っている人を応援したい」という波が、社会の中でもっと大きな渦になり、その対象が一般の人にまで波及すれば、それはきっと物凄いエネルギーとなって社会の原動力になりうるのではないでしょうか。
女子スポーツ作品には、男子スポーツほどの力強さは少ないかもしれませんが、「ひたむきさ」「純粋さ」といった要素は決して見劣りしないものです。
当blog『Winning Heroine』はこれからも、勝利を目指す熱きヒロインたちの姿を追い求め続けていきます!
3/17頃に久々の動画コンテンツのエントリを予定しております。そちらもお楽しみに。
*1:脚注:当blogは2004年の開設当時、ウイニング〇レブンのblogとして発足していたり…