Winning Heroine

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【惜別企画】PCゲームメーカー「戯画」女子スポーツ関連特集

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当blogは、女子スポーツに関するアニメやゲーム、漫画などの二次元作品に特化した話題を扱う稀少なblogです。

 

普段は月2回のダイジェスト版更新がメインの当blogですが、今回は美少女ゲームブランドの老舗である『戯画』が2023年3月をもって事実上看板を下ろすということで、そこに登場したスポーツ関連の作品やキャラクターを振り返ってみようかと。

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なお、アダルトゲーム作品情報も多く含まれるため、それらの情報が苦手な方はご注意ください。

【目次】

『戯画』とは

そもそも、スマートフォンで遊ぶアプリゲームが主流になった現代では、いわゆる「ギャルゲー」そのものを知らない世代も多いかとは思いますが。

ギャルゲー」全盛期だった1990年代~。
blog主は『ときめきメモリアル』や『センチメンタルグラフティ』といったギャルゲーの代表作が発売されていた当時に青春時代を送っていたこともあり、非常に思い入れが強かったりするわけでして。

その後、2000年代に『葉鍵ブーム』が到来して『ToHeart』『Kanon』といったPCの美少女ゲームが市場を席巻することになり、多くのPCゲームメーカーが作品を発表していました。

そんなPC美少女ゲームの中でも、毎年のようにタイトルを発表していたブランドが『戯画』でありまして。

戯画 (ブランド) - Wikipedia

現在も『Engage Kiss』脚本やラノベ冴えない彼女の育てかた』で活躍している《丸戸史明》氏も、実はシナリオライターとしてのデビューは戯画の作品『Ripple ~ブルーシールへようこそっ~』でした。

また、戯画のゲームの主題歌を製作していたのは『I've sound』で、電波ソングブームの先駆けとして有名になった『さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~』は、戯画から2003年に発売されたゲーム『カラフルキッス』のOPでありました。


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一度聴いたら忘れられないフレーズや、耳に残る合いの手やセリフなど、現代の電波ソング代表格(?)である『うまぴょい伝説』あたりの源流ともいえるエッセンスが詰め込まれている楽曲でありました。

 

約30年の歴史に幕…美少女ゲームブランド「戯画」2023年3月終了―『ヴァリアブル・ジオ』シリーズや『パルフェ』など | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

そんな多大なインパクトを30年にわたってギャルゲー界に残した『戯画』ブランドが終了してしまうことを、blog主も非常に惜しんでおりまして、その功績をたどりつつ、今回敢えてエントリを投稿してみようと思ったわけでして。

V.G.』『BALDR FORCE』といったバトル系作品に定評がある「戯画」ですが、実はそれと同じくらいスポーツ系作品にもそれなりに力を入れているという事実はあまり知られていないような気がしますので、今回はそれを力強く主張しておこうと思う次第です。

スポーツ系『戯画』タイトル

ヴァリアブル・ジオ

"恋愛ADV"がメインストリームであった「ギャルゲー」の中にあって、『ヴァリアブル・ジオ』(V.G.)シリーズは何と対戦格闘ゲーム

キャラデザがアニメーターの《木村貴宏》氏、PC向けの格ゲー、ウェイトレス衣装の女性が戦う、など斬新な要素が目白押しの今作。

ア〇ナミ〇ーズ(2022年日本から撤退)など実在の有名ファミレスの制服を模した衣装デザインも話題になり、ウェイトレスものとしての起源ともいうべき作品となりました。

登場人物であるメインヒロイン【武内優香】をはじめ、多くのキャラクターが武道に精通。

PixAI.Art

レスリングやマーシャルアーツ、テコンドーなど様々な武道家がプライドをかけて戦う作品として、根強いファンを持つシリーズとなりました。

バトル作品ではありますが、一定のルールのもとに行われる競技大会でもあるため(世間には表沙汰にされないのでダークな描写はありますが)、ライバルキャラクターとのエピソードや、空手黒帯である【武内優香】の描写など、スポーツ的要素も存分に感じられる作品ではないかと個人的には思っております。

OVA版で【優香】のキャストを務めたのはなんとあの《三石琴乃》さん。
宮村優子》さんなど『エヴァ』の声優も多く参加していたりとか。

チアフル!

戯画から2007年に発売されたPCゲーム『チアフル!』。

文字通りチアリーディング部を舞台にした作品で、攻略対象のヒロインはすべてチア部という、まさにチア好き垂涎のゲーム。

戯画作品にはやはり、《KOTOKO》さんの歌声が似合う…


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リリースが2007年と結構前のため、blog主も昔の記憶を引っ張り出そうと思いつつOP動画を見て当時のゲーム内容をおぼろげに思い出しまして。

「長い前髪で目が隠れる」というギャルゲー主人公の王道ビジュアルにも懐かしさを覚えつつ、初めは頼りなかった主人公が終盤成長して漢気を見せていく作品であったと記憶しています。

Ⓒ戯画 / 画像引用:Anime Charactor Database

そして登場キャラクターの一人【白樺梢】さんがとんでもないスタイルの持ち主だったことが脳裏に蘇ってくるのでした…

キュアフル!

2010年発売の『チアフル!』続編『キュアフル!』。

公式ページがまだ生きていることに感動を覚えつつ、サイトにFlashが仕込まれていて閲覧できない箇所が時代を感じさせます…

★キュアフル★webサイト★curefull★ (※リンク先18禁)

Ⓒ戯画

チアのコスチュームは前作と同じデザインを踏襲しつつ、キャラクターの原画の方が一部変更になって少し雰囲気が変化。

ストーリーも部員が一人しかいなくなり、廃部寸前のチア部を存続させるために奔走するという展開もまた熱さを感じさせます。

戯画『 キュアフル! 』おうえんバナー企画参加中♪

↑個人サイト全盛時代のバナー配布もまた懐かしい…

シロガネ×スピリッツ!

2015年に戯画から発売された、「ハイテンション爆乳バトルコメディADV」と銘打たれたジャンル名の『シロガネ×スピリッツ!』。

学園対抗のバトルイベントという形で繰り広げられる今作は、スリリングでスピーディーなシナリオが秀逸。


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「バトル」とはいってもルールにのっとったスポーツ競技のような形式なので、展開が重すぎることもなく、小気味いいテンポで物語が進むのも楽しいです。

Ⓒ戯画

ヒロインも多種多様で、ライバル校や周囲のキャラクターとの掛け合いも楽しく、キュートな恋愛部分と熱いバトル部分の緩急が練られていて個人的にお気に入りです。

PS VITA版が後に発売されており、またFANZAからは追加エピソードとサントラを収録した廉価版も販売。

アママネ・アママネ2(プレカノ)

「戯画」の姉妹ブランド(ロープライスが特徴)である「プレカノ」から発売されている野球部のマネージャーを扱った『アママネ』シリーズ。

エンターグラムからPS4でも発売されたり、Nintendo Switchでダウンロード版も販売されておりますが。

登場するマネージャーは「年下の甘やかしたがりな後輩」という点がポイントで、主人公=プレイヤーの専属マネージャーとしてかいがいしく世話を焼いてくれます。

Ⓒ戯画

『アママネ』のヒロイン【鈴森紗月】ちゃん、膝枕あり、添い寝や手料理など、その"ママみ"っぷりはまさに聖母のごとく。


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そして続編の『アママネ2』のヒロイン【七海ユリ】ちゃん。
こちらも年下幼馴染として数々の甘やかしを敢行し、主人公の心を開いてゆくのでした。


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ヒロイン自身はアスリートというわけではありませんが、スポーツに関わる真摯な姿勢は見ていて気持ちよく、「誰かを応援したい」というスピリットは紛れもなく「スポーツ」の賜物ではないかと思います。

Ⓒ戯画

そしてお約束の体操服やジャージ姿、あるいはスクール水着といった運動系コスチュームもたくさん拝めるところも魅力のひとつ。

スポーツ系『戯画』ヒロイン

沢城凛奈(この青空に約束を

アニメ化も達成し、「戯画」作品の中でも特に知名度が高いタイトルともいえる『この青空に約束を―』。

"美少女ゲームアワード2006"大賞も受賞し、ユーザーからの評価も高かった今作のメインヒロインが【沢城凛奈】。

アスリートとしても全国レベルの陸上選手である彼女(の割にかなりスタイルがいいのですが)。

ゲーム本編でも主人公との最悪の出会いで印象がマイナスからのスタートとなるのですが、マラソン大会をきっかけに寮のメンバーと打ち解けていきます。

Ⓒ戯画

はじめは不愛想な【凛奈】ですが、本来は優しい性格で、本編でも少しずつツンデレ要素が露になるところもまた魅力。


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作中では脳筋アスリート気質も見え隠れし、勝負事にはムキになったり、体力にモノを言わせるシーンなど、従来の美少女ゲームヒロインにはなかった要素が斬新だったキャラクターです。

シナリオ担当《丸戸史明》氏の評価を決定的にしたのも今作であり、「戯画」の看板タイトルとして後世に語り継ぎたい作品とヒロインではないかと思います。

向坂海希(アオナツライン)

2021年のアニメ作品「白い砂のアクアトープ」でキャラデザも務めた《U35》さんが《うみこ》名義で原画を務めた、『アオナツライン』。

透明感のある絵柄と青春の煌めきを切り取ったような爽やかなストーリーで「萌えゲーアワード2019シナリオ賞」も受賞。

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今作に登場するヒロイン【向坂海希】は主人公の同級生で幼馴染。

運動神経が抜群で、部活動に所属しているというわけではないのですが、作品中では主人公と友人と三人でバスケをプレイする描写が登場します。

Ⓒ戯画

この「バスケ」が実は作中でもキーになったりする部分はあるのですが、ビジュアルにもそれとなくバスケットボールと【海希】のショットがいくつか存在します。

Ⓒ戯画

バリバリのアスリートというわけではありませんが、ヒロインにちょっとしたスポーツ要素が見え隠れするのも「戯画」の作品には意外と多くあるため、そういった点に着目してみるとまた面白いのではないかと。

星名理沙(経験0なクラスメイト)

元陸上部のエースであるヒロイン【星名理沙】との恋愛を描く、戯画の姉妹ブランド「プレカノ」のタイトル『経験0なクラスメイト』。

ヒロインの「足が速い」という要素がシナリオの重要な位置を占める今作は、極度の恥ずかしがり屋で恋愛への免疫がゼロなヒロイン、【理沙】をプレイヤーが追いかけつつ恋愛へ発展するさまを見届けるという、目の付け所が面白い作品。


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スポーツ要素とは異なるため、そうした競技的な要素は作中にはありませんが、逃走劇を見守りながらもヒロインと主人公の恋愛が発展していく感じが、ある意味ではスポーツ観戦にも似たような「応援したくなる」感覚を呼び覚ましていくのでした。

Ⓒ戯画

前述の【沢城凛奈】【向坂海希】同様、【星名理沙】もスポーティーなキャラでありながら、かなりグラマラスな体型というのは美少女ゲームならではという感じはしますが、同時に内に秘めた「芯の強さ」が共通して感じられるのもまたスポーツ経験者ならではの特徴と言えるかもしれません。

 


なお、3/31まで「戯画」「プレカノ」ブランドのファイナルセールをFANZAにて実施中。


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開発だけでなく販売も終了してしまうため、「戯画」というメーカーの証を残しておきたい方は最後の機会となります故、お見逃しのないよう。

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「戯画」作品に関わったすべての制作スタッフの皆さま、お疲れ様でした。