Winning Heroine

日本唯一(たぶん)の女子スポーツ漫画・アニメ特化blog。

「女子野球回」のあるアニメは名作説

blog主がサービス開始当初からプレイしている女子野球ゲームのスマートフォン向けアプリ「八月のシンデレラナイン」(通称:ハチナイ)ですが、5月1日から「涼宮ハルヒの憂鬱」とのコラボが開始しています。

hachinai.com

ハルヒ」といえば、あの京都アニメーションの名前を一躍有名にした名作であり、2003年に刊行を開始したライトノベルが原作の非日常系学園ストーリーですが。
既にアニメ化からは15年も経過しているということで、私にとっては懐かしさも漂う作品ですが。

なぜ、「ハルヒ」と「ハチナイ」がコラボしたのかといえば、それは「ハルヒ」のアニメに【野球回】が 登場していたからです!

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アニメ第7話「涼宮ハルヒの退屈

見よ、このシンクロ率!(なお、シナリオはフルボイス!感動した!!)

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ハルヒのアニメでは厳密に言えば、キョンや古泉も参加していたので、女子野球ではないんですがね…)

しかし、ハチナイでこうして野球コラボを開催してくれたことで、ふと思い出した噂があります。
そう、「唐突に野球回が挟まるアニメには名作が多い」という説。

いわゆる野球アニメではなく、まったくスポーツと関係ない作品なのに、いきなり野球を始めてしまうという展開は、ともすればストーリー崩壊と思われてもおかしくないのですが、こんな噂がまことしやかに囁かれるということは、あながち間違いではないのかもしれない…!

アニメにおける「野球回」の役割

先日、Webにてこんな記事が掲載されていましたが。

realsound.jp

 常に誰が死んでもおかしくない緊張感とストレスのあるエピソードが続く中で、今回唐突に差し込まれた野球回は、そういった中で“唯一”普段のキャラクター同士の絡みを垣間見ることができた。

ジャンプの人気作品、「呪術廻戦」にて、野球回が放送されたことに対する考察ですが、通常のストーリーを逸脱して「普段の日常」を描くことで、キャラクターの間の関係性を知ることができる、というもので、「あぁ確かにそうかもしれない…」と納得してしまったのでした。

ddnavi.com

「野球」というと世間一般では男子がやるものというイメージですが、アニメの世界ではどうして、「女子野球回」がある作品がこれでもかと登場します。

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リトルバスターズ!

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電波女と青春男

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侵略!イカ

なお、「CLANNAD」や「Angel Beats!」のkey作品にも野球回があるのですが、これはシナリオの麻枝准氏が無類の野球好きということが影響しているようです。
(氏が原作・脚本を手掛けた「Charlotte」にも当然登場)

ついには本家女子野球アニメ「球詠」にてOP&EDを担当することに!
シナリオだけでなく作詞・作曲もこなすのは凄いですね♪

natalie.mu

団体競技だからこその「野球」である意味

他にも「プリキュア」「宇宙よりも遠い場所」など、アニメの作中で女子が野球をするシーンはかなりの数に上りますが、ストーリーに唐突に差し込まれる場面があったとしても、全体を通してみればそれが後に意味のあるものだったと思える展開に仕上がっている不思議。

作品の中に「余裕」というか、適度な「間」、遊び心というんでしょうか。
本筋から逸れることによって、メインが引き立つ役割を担っているのではないかと思うのです。

RPGに例えるなら、メインクエストの途中に差し挟まれるサブクエストの立ち位置。

カメラワークでいうと一旦俯瞰させることで視聴者の目線をリセットさせる効果というか、視野を広げてくれるような感覚をもたらしてくれる、「野球回」には、そんなポテンシャルが秘められているような気がします。

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きんいろモザイク

そして何より、「野球」は一人一人のポジションが決まっていて、することが明確です。
登場人物の関係性や、チームワークの大切さ。
野球を通じて、「このキャラクターはこんな子だったんだ!」という新たな発見があったり、協力し合うことでキャラ同士の絆が深まったり。

これって、ほかの団体スポーツだと、野球のようにポジションに明確な違いがなかったりするので、意外と難しいのかもしれません。

そういう意味では、「キャラクターの特性」をどうやって活かしていくか、ということをシナリオの中で考えつつ、ストーリーを組み立てていく、そこにぴったりだったのが「野球」という競技だったのかもしれません。
(あくまで個人的な仮説です)

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ハルヒ」と「ハチナイ」のコラボで、ふと思い出したアニメ版ハルヒの「野球回」。
唐突に始まったかに思えたあのシーンも、また見直してみると。
今度は当時と違った印象を持つに違いありません。

 

「【女子野球回】のあるアニメは名作」説を敢えて立証しなくても。
アニメ放映から15年経過してもコラボが舞い込んでくる作品なんて、もはや名作といえない理由は、きっとないはずですから!